猫の日に猫日記を復活させる。

前々からずっと気になっていた猫日記を猫の日に復活させました。
猫日記というのは猫のことだけを書くことにした日記で、2008年から2009年頃につけていたものでした。

ご覧のように店頭に出していたサンプルです。
ダイゴーのフルールグラース〈菫〉。

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上記のリンクをクリックしていただくとダイゴーのオンラインショップに移動するのですが、すでに売り切れているようです。
が、リンク先の方が写真がきれいのでぜひご覧ください。

というのも、このノートは小口がきれいのにそこを写真に撮り忘れてしまったからです。
また、このノートは春夏秋冬を意識した4冊セットの日記帳だったのですが(といってもバラ売り可でしたが)、その写真もリンク先で確認できます。

このノートは本当にきれいなシリーズで、文具店員時代に心から売りたいと思ったノートでした。
少し価格の高いノートだったので、そのままだとなかなか売れないだろうとサンプルを書くことにし、不定期で猫日記を更新していました。

そのおかげで本当にびっくりするくらいに売れました。
自慢、と思われてもいいです。
自慢します。
あんなに幸せなことはなかったな、と十年近くたってもしみじみと思うのです。

猫日記だけを読みに来られる方がほとんどでしたが、自分も書いてみたい、と〈桜〉も〈翠〉も〈紅〉も〈菫〉もじわじわと売れていきました。
高いノートなので派手な売れ方ではないですが、ダイゴーの人が驚いて上司を連れてくるほどには売れました。

それはおそらく売れた数に驚いたのではなく、あまり他店で人気があるわけでもない微妙なノートがじわじわと売れ続けていることへの驚きだったのかもしれません。

このノートには数多くのエピソードがありますが、苦労したのは価格の高さでした。
それは高いノートだからお客さんに買ってもらいにくい、ということではなく、高いノートなので仕入れさせてもらえなかったのです。

当時働いていた文具店では仕入れが厳しく、ちょっとした在庫のやりくりに苦労していました。
お客さんからの注文品はさすがに仕入れさせてくれますが、贅沢な商品の仕入れは制限されていたのです。

もちろんフルールグラースのような商品は二の次三の次でした。
サンプルに人気があり、常時棚に置いておけば売れるかもしれないのに店頭分を仕入れられないのはもったいないことでした。
サンプルがあれば在庫を聞かれるので泣く泣くサンプルを隠すこともしばしばありました。

自分は誕生日に4冊セットを買いましたが、結局そのうちの2冊を返品し、店頭で売りました。
〈菫〉のサンプルも最初はメーカーからいただいたものでしたが、のちにサンプルを自分のものにすると決め、自分で買った〈菫〉は売りました。

そんな綱渡りをしながらも売りたいと思ったノートでした。
素敵なノートだなと思ったし、売れるのが楽しかったし、なんだか夢中になっていました。
今思い出しても夢みたいだなと思います。

買ってくれた人たちは、ちゃんと1冊を使い切れたのでしょうか。
自分も使うぞー!と興奮した面持ちでレジに持って来られた方々の顔を今でもいくつか思い出すことができます。

自分はご覧の通りまだ全然使い切れておらず、ようやく猫日記を再開したところです。
こんな風にブランクがあいても、書くことによって色あせそうな記憶をつなぎとめることができる。
サンプルの中にも繰り返し書きましたが、それが日記の魅力だと思っています。
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