消しゴムモニターをした時の話(後篇)。

前回に引き続き、消しゴムモニターをした時の話です。

さて、5種類の消しゴムについての感想は別途記事にすることにし、今回は消しゴムモニター調査の方法について感じたことを書いておきます。

このたびの消しゴム調査についてもっとも疑問に思ったことは、評価項目(チェックポイント)が消しゴムの種類によって違うということでした。

実際の例を見てみましょう。
以下はそれぞれの消しゴムを評価させるためのチェックポイントなのですが、消しゴムによってバラバラです。

PLUS・AIR-IN
〈消字力〉
〈消し心地の軽さ〉
〈コシ(割れにくさ)〉
〈消しカスの少なさ〉
〈消せる色の濃さ〉

PLUS・W AIR-INスティックタイプ
〈消字力〉
〈消し心地の軽さ〉
〈グリップ(持ち心地)〉
〈サイズ〉
〈色〉

ぺんてる・Ain Black
〈消字力〉
〈消し心地の軽さ〉
〈消しゴムの汚れにくさ〉
〈消しカスの少なさ〉
〈紙面の汚れにくさ〉

二トムズ・消しゴム
〈消し心地の軽さ〉
〈消字力〉
〈デザイン〉
〈消しカスのまとまり〉
〈コシ(割れにくさ)〉

ステッドラー・マルスプラスチックミニ
〈消字力〉
〈用途・使いみち〉
〈デザイン〉
〈コシ(割れにくさ)〉
〈品質変化〉

普通は5種類の消しゴムを同じ観点から評価させるべきではないかと思うのですが、消しゴムによって評価項目が違うのです。

しかも消しゴムと項目が微妙に関連しており、いかにもこう答えてほしいというような意図が透けて見えています。
これって統計調査的にどうなんでしょうか。

なお、この評価項目は選べるようになっており、モニター自身が評価項目をそろえようと思えばそろえられるようにはなっていました。

が、そうすることで調査結果の分析の際、分母の数がばらけてデータがきちんと分析されないのではないか、おそらくこういうのはデフォルトのまま答える人が多いだろうからそれに従ってみるべきではないか、などと葛藤し、違和感を感じたまま与えられたチェックポイントにしたがって評価した次第です。

これは今考えてもおかしいような気がします。
あまり厳密な調査ではないのだろうと思うことにしたのですが、きちんと統計分析ができない点はさておき、評価項目が消しゴムのイメージを誘導するようなのはいただけませんね。

もちろん厳密な調査ということになると、筆記具や紙の統制もしないといけないし、モニターの消しぐせのようなものもざっくりとでも調査する必要があるでしょう。
そういう堅苦しい調査では得られない生きた感想が欲しかったのかな、と思うことにします。

しかし、生きた感想というのなら調査期間が短すぎました。
これは調査期間がたとえ2~3ヶ月でもきちんとした結果は得られなかったはずで、そのあたりのことはまたおいおい書いていきたいと思います。

次からは5種類の消しゴム1つ1つについての感想を書いていきます。
いったいどの消しゴムが1位に選ばれたのか、あれこれ想像しながらお読みいただけたらと思います。