京都国際映画祭

 日本で最初の映画スター・尾上松之助さん(通称:目玉の松ちゃん)の最後の「忠臣蔵」が発見され、京都国際映画祭でお披露目ということで10月某日、京都に行ってまいりました!

また、このフィルムを持ってらっしゃる「おもちゃ映画ミュージアム」さんは、たくさんの忠臣蔵関係の貴重フィルムがあるということでそちらにも押しかけました。

               

外国人観光客が日本にたくさんいらっしゃってるおりから早めの宿の確保!汽車の切符!と思っておりましたのに、この映画祭がまぁ〜、一ヶ月切るまで上映時間などが ホームページに上がらず、フィルムを持ってるおもちゃミュージアムさんや、主催関係のチケットよしもとさんに問い合わせてもやっぱりわからないということで困ってらして、リサーチの練達・ゆらおにさんから色々教わってやっとのことでいろいろゲット。
(言いたかぁないけど、そもそもホームページも見難いの。見たい映画の項目と上映時間、場所などがバラッバラに掲載されている。)

宿泊は京都市内ではかなわず、おとなり滋賀県の石山に一泊いたしました。
こっちで言うと、銀座に用事があるのに浦和に泊まるくらいの感覚かと。
結果的に石山が居心地よくて(安宿が瀬田川サイド)文句なしだったんで主催のモタモタ加減は一気にチャラ
ただ、改善を望むので以上書きおく。

さて
京都は二条にございます、「おもちゃ映画ミュージアム」さん。
二条駅から歩いて数分。
大通りに看板が出ていて、ちょこっと入ればすぐ到着。
(東京、根岸の「三平堂」みたいなイメージw。)

民家を改造した、レトロな風合いの
こぢんまりしたかわいいミュージアムです。

中にはところ狭しと並ぶ映写機の数々。

そもそもおもちゃ映画というのは、パテベビーとも言われ、家庭用映写機を売るためにソフトとして劇場用映画を映写機用に短縮版にして売ってたモノ。
「家庭用映画」といいますとあたしの幼少期にも「カセット8ムービー」というのがありましたな。
バカな子供でしたので素直に見ないで逆回ししたり、フィルムにマジックで落書きして簡易アニメ作って遊んですぐ壊してしまいました。
ちなみにパテベビーは9.5mmフィルムで、フィルムを送る穴がフィルム中央にあって…
…こちらご覧ください>>「9.5mm(Pathe Baby)」

               

さて
朝イチで伺いましたがすでにお客さんが2組ほどいらっしゃって
映画をご覧になっておりました。
サイレント映画なので場内は静まり返っております。

館長・大阪芸大教授の太田米男先生とお見受けした御仁がいらしったんで土産の切腹最中を渡してご挨拶。

上映中の「尾上松之助の葬儀」の模様をほかのお客さんと一緒に鑑賞。
沿道に溢れかえる見物の群衆や、なんといっても見たことのない、大名行列でもなければサンバカーニバルでもない、豪勢で長い葬列は目玉の松ちゃんの当時の人気を知る上でも、映画社の社葬という有り様、大正時代のひとびとの風俗を知る上でも貴重なフィルムと思いました。

当時のスタジオが葬儀会場だがスタジオ(二条城のそばの?)のようす自体が貴重らしい。
最後、お棺が土葬されるところまで写っていた。

で、この映画はあんまり映写される機会がない「記録」だったせいか大変状態が良く、再生スピードも館長が整えてるので生々しいドキュメンタリーの迫力がございました。

このあと、尾上松之助が「楠公の別れ」を演じている際の「録音」を聞かせていただいた。

たいがい無声映画のスターというのはトーキーになってから肉声が披露されるにあたってファンからうまいとか下手とかイメージのギャップを指摘されがちですが(映画「雨に唄えば」なんて思い出しますな)、松ちゃんはなかなか声も良いし、演技もイケてます。
もともと舞台やってた人らしい実力でございましょう。

で、
こちらにはいろいろな忠臣蔵の本伝、外伝などのパテベビー版が10秒とか1分とかぎょうさんございますんですが、ともかく全部見せてくれと事前にメールにて懇願しておりました。
そしてめでたく奥様・太田文代さんのはからいで見せていただきました。
奥さんは「あんまり期待されても」と不安がっておられましたが、なにが嬉しいのかはしゃいでる中年・もりいの姿に安心してくださったことでしょう?
おかげでいくつか、「くすや」に加筆をいたしました

あんまり長居したんでもう、申し訳なくって逃げるように出てきちゃいましたが、思えば全然「映写機」についてお話を伺ってなかったなあ!

ともかく、親戚の子供みたいにあたたかく受け入れてくださってありがとうございました!
また行きたーい!!

入場料500円也。


▲映画祭での上映を受けて、今回上映される「実録忠臣蔵」の
 スチル展覧会。

               

さてさて
翌日、京都の大江能楽堂においていよいよ「実録忠臣蔵」の上映であります。

開場よりも小一時間ほど早く到着してしまったがなにやらすでに看板も出て表も開いて人が出入りしている。

バッヂを付けたスタッフらしいおじさんに
「もう、開いてるんですか?」
と聞くと
「チケットはもう買ってはりますか?ほな並んでもらわなしゃあない」
という答えが。

?関東弁に直すとこれは
「開場は10時45分となっておりますので、前売りをもうお求めになってらっしゃるんでしたら恐れ入りますが、こちらに並んで時間までお待ちいただけますか?」
ということなのだろうか?
京都弁は慣れてないのでぞんざいに聞こえるなあ。

並んでる方があたしの様子を見て
「当日券を中で売ってるらしいんでそれで門が開いてるんですよ」
と教えてくれた。
おお!これぞ聞きたかったコメント。

事情がわかるとあたしゃ並ばずに御所まで散歩(と言っても壁にタッチして舞い戻るような余裕の無さ)に行って帰ってきたら、行列になっていた。

会場側からなにもインフォメーションがないので誰も彼もが並んでいるが、ほんとうは「券をお持ちでない方は当日券をお求めになってから列にお並び下さい」と言い続けるべき。
会場直前と、開場してからその案内はなされた。

なんつうかこう、東京でチケット買う時からこうして並ぶまでずっと、なんか、

段取りわりい!

(ごめんなさい。改善を望むので書きおく。)

会場では、
「くすや」黎明期からいろいろご助言をいただいてるべべさんと初対面。

なぜか客の頭部の影が入り込みやすいところに設置された映写機(どうしてソコに置いた!?)に、わたしを含めた客が気を使いながらの鑑賞。

活弁は片岡一郎さん。
演奏はお三味ではなく薩摩琵琶by川嶋信子さん。

琵琶はかたりものなんでときどき歌も入ります
「♪赤穂の旧臣〜四十七〜忍びて待ちしこの宵に〜
 主君のアダを〜報いんと〜・・・」

「雪晴れ」っていうんでしょうか。コレ。

上映後にちょっぴり中島貞夫監督の解説が入りましてオシマイ。

映画の内容は「くすや」にてご覧ください>>「実録忠臣蔵」

同志社大学に通うたくさんの留学生も一緒で
後でなんかの役に立ってほしいと、先生に絵本をさし上げた。

               

そのあと、べべさんと一杯やりながら忠臣蔵のお話をアレコレ。

ああたのしいっ!!!

ともかく京都、二条のおもちゃ映画ミュージアムにみなさん

おこしやす!